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HS企画に気分だけ参加するよ~(^o^)/
お部屋の模様替えをしたら、とてもじゃないですが
気軽に絵をかける環境でなくなってしまった。
なので気分だけ参加です。SSで^^^^
文章とかぜんぜんなってないから・・・ね・・・!
時間軸は、フレスベルグちゃんがフードとったくらいかな?
フレスベルグちゃん【illust/3941452】とジョージ先生【illust/1881317】と、
名前だけですがアルフレド君【illust/1664442】お借りしました!
それでは、ハイパー時間のムダタイムはじまるよ~\(^o^)/
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― 綺麗な人だな ―
また、だ。
首元に添えた指を離し、合唱する。
額から血を流したその姿を見れば
彼が既に"ヒト"から"モノ"になっているのは一目瞭然だったが、
何もせずに諦めるという事はしたくなかった。
喉が、渇いていたのだ。
* * *
陽の暮れた暗黒街。
大通りに申し訳程度に立っている街灯はその殆どが役割を果たさず、
点滅しては耳障りな音をたてる。
七島はその日4体目の死体を
暗黒街北部の大通りに面した横道の、珍しく灯りが付いた街灯の下で見つけた。
暗黒街では道端で死体を見かける事など珍しくは無い。
しかし、1日に4人―見ていないだけでそれ以上かもしれない―という数は
流石に常軌を逸していた。黄泉坂CSは大忙しだろう。
彼らの腕を以ってしても、街に溢れる死体、死体、死体。
「悪夢の中じゃ、あるまいし。」
誰に言うでもなく呟き、額に穴さえ開いていなければ整った顔立ちの男に背を向けた。
昔ながらの建物が多く残るこの地域は、夜中に一人で歩くには人気が無さ過ぎる。
まして大通りを歩けばその虚無感は一層だ。
知らず足早になるのを感じながら、それでも彼の視線はうろうろと"患者"を探していた。
(それにしたって今日は何でこんなに人が死んでいるんだろう)
しかも揃いも揃って美男美女。
頭部や心臓部等、急所を銃で一発という的確さ。
悪質な物など顔のど真ん中を打ち抜かれているものもある。
―・・・そうなってしまってはもう、その人が美形だったのかも怪しいが、
まあ体系とか垢抜けた服装からしてそうじゃないかしら、という
七島の独断と偏見による憶測であった。
だがこの街に、いつも以上に何かおかしな事が起こっているのは間違い無い。
しかし、しかしどうせなら。
「急所に一発じゃなくて、せめてもう少し外してくれれば"治療"もできたのになあ。
生きてる人じゃなければ治療もできなきゃ、美味しくもないじゃ―」
その時であった。
もう暖かくなるべき季節だというのに乾ききった空気を切り裂くように、
心地良いまでに高らかな銃声が吼えたのは。
ビクリと体が固まり、全身からどっと汗が吹き出る。
数秒経ってから、自分の身体に穴が空いていない事を確認すると
七島は十字路の中心で忙しなく身を翻し、辺りを見渡した。
―銃声がしたのはこっちだったか、いや、
空気が乾いているならば音が建物に反響した可能性も・・・―
思案している内に、西の方角から靴音が聞こえてきた。
そちらを見ればおよそ40m程向こうで建物が壁を作り、大きな曲がり角になっている。
音の感覚が早く、大きい。素人でも誰かが急いでこちらに走ってくるのだと解る。
やがて点滅する照明に照らされ、向かいの建物に大きな影が映った。
それは足音に合わせて激しく上下に揺れるがしかし、影の正体は一向に建物の向こうから姿を現さない。
傷を負って尚逃げる"患者候補"か、もしくは。
額から顎まで落ちて溜まった汗が、張力を失いポタリと落ちる感触でようやく我に返った。
何をしているんだ、自分は!
あの影は恐ろしい殺人鬼かもしれない。近づいてくる影を待ちながら、
こんな大通りのど真ん中で呆けている場合ではないだろう!
慌てて左右を見るが、やはり左右前後どちらを見ても大通り。
そして焦っている時に限って危険な物というのはやってくるもので、
先程まで影しか見えなかったそれはあっさりと七島の前に姿を現した。
その瞬間、七島の体は蛇に睨まれた蛙の様に動かなくなる。
彼女は七島の姿を認識したのか、一瞬足を止めたが
すぐにこちらに向かって真っ直ぐに近づいてきた。ひと時も七島から目を外さず、
ゆっくりと大股で、一歩一歩踏みしめるように。
彼女が近づいてくる度に、美しいブロンドの髪が揺れ暗闇に映える。
その体躯は闇に溶けるような、漆黒のレザースーツに身を包んでいた。
出るところは出、引っ込むところは引っ込む。
誤魔化す程もできない程身体のラインをそのままに露わすであろうその衣装、その姿は
七島が子供の頃に見たテレビアニメのヒロインを彷彿とさせた。
こう・・・男なら誰もが・・・・服とパンツを一気にスポーンと脱ぎ捨てて、
彼女の眠るベッドにダイブしたくなるような・・・そして返り討ちに合いたくなるような・・・
呆けながらごくりと生唾を飲み込むが、
目線をすぐ下にやれば彼女の手には重々しい銃器が握られており
違う意味で再び生唾を飲む。一瞬にして血の気が引き、
彼女との距離が5mほどになったであろうかという時には
潤したはずの喉はカラカラになっていた。
彼女の手にした猟銃が鈍く光る。
(殺されるのか、遂に、俺も)
視線を外せばお終いとでも誰かに言われたかのように、
七島は只管じっと、彼女の硝子の様に透き通った瞳を見つめた。
連続殺人鬼の目にしては、皮肉な程に美しい。
それが確認できるまで接近していた事に彼は気が付いていなかった。
彼女は立ち止まり、何故かじろじろと舐めるように七島を見つめている。
2人の距離1m、ただ、ただ、瞳を―・・・
「ハ、」
見つめたまま
鼻で笑われ
通り過ぎ去られてしまった。
「―・・・ん?は?え?」
何に疑問を感じたのか。
とにかく脳内は疑問符だらけで、何から疑問に思えばいいのかすら掴めない。
力の抜き所も解らず、身体は強張ったまま首だけぎこちなく動き
七島はただヽヾ間抜けな顔で背後を歩み去る彼女の背中を見つめていた。
決してお尻を見ていたのではない。決して。
何で俺を撃たなかったんだ?
彼女は例の殺人犯ではなかったのか?
というか何で鼻で笑われたんだ?
―・・・・ああ
「そう、か」
つまり
狙われているのは、美男美女だけだった ということだ。
* * *
「で、なんなんだ。こんな夜中にやってきて」
「いや、最近何かと物騒だから。ジョージ先生は大丈夫かなあと思って」
お元気でなにより、と笑う七島に、
ジョージは普段あまり色を変えないその表情を歪めた。
ただでさえ常に寝不足だというのに、こんな夜中に意味のわからない事で
叩き起こされたのでは不機嫌にならぬ者はいないだろう。
最近は確かに騒がしいが、この暗黒街が物騒なのも今に始まった事じゃない。
「ご心配有難う。この通り俺はピンピンしてる。
君もどうぞ気をつけて帰ってくれ」
七島の頭をくしゃくしゃと、まるで子供や動物を相手にしているかの如く
やや乱暴に撫でるとジョージはバタンと扉を閉めた。
直ぐに聞こえた鍵の閉まる音に、七島は少しだけ落ち込む。
が、すぐに立ち直り、月の昇っている方角へと足を進めた。
「さ、次はアルフレド君かな!」
彼の所属している所が所なだけに忘れられがちかもしれないが、
あの人はあれでいてとても美男子だと思うので心配だ。
それと、あと、あの人と、この人と―・・・
七島は指折りそれまで指を噛んだ事がある人の顔を思い浮かべながら、
月明かりの落ちる夜道を歩いた。何せこの街には美男美女が多すぎる。
喉は未だ乾いていた。
麗人の血を浴び悦ぶ小指は、どんなに美味しいのだろうか。
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美男美女が多くて先生心配です^^
夜中に押しかけちゃうよ!女性キャラには誤解されて殴られるといい。本望です!!
鉛筆描きをスキャンして、挿絵だけでもうpしてpixivにあげようか・・・う~ん
追記
pixivにうpしました。アナログらくがきですいません・・・しゃぷぺんで黒く塗りつぶすのが浅いな~
デジタルならえのぐでぴろりんなのにな~;ω;